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愚行録

仕掛けられた3度の衝撃!

2017年2月18日(土)全国ロードショー<br>(C)2017「愚行録」製作委員会<br>
2017年2月18日(土)全国ロードショー
(C)2017「愚行録」製作委員会
愚行録

出演:妻夫木 聡、満島ひかり、小出恵介、臼田あさ美、市川由衣、松本若菜、中村倫也、眞島秀和、濱田マリ、平田 満
原作:『愚行録』貫井徳郎 脚本:向井康介 音楽:大間々 昴 
監督:石川 慶

ストーリー

エリートサラリーマンの夫、美人で完璧な妻、そして可愛い一人娘の田向一家。絵に描いたように幸せな家族を襲った一家惨殺事件は迷宮入りしたまま一年が過ぎた。週刊誌の記者である田中(妻夫木 聡)は、改めて事件の真相に迫ろうと取材を開始する。

殺害された夫・田向浩樹 (小出恵介) の会社同僚の渡辺正人(眞島秀和) 。 妻・友希恵 (松本若菜) の大学同期であった宮村淳子 (臼田あさ美) 。 その淳子の恋人であった尾形孝之 (中村倫也) 。
そして、大学時代の浩樹と付き合っていた稲村恵美 (市川由衣) 。

ところが、関係者たちの証言から浮かび上がってきたのは、理想的と思われた夫婦の見た目からはかけ離れた実像、そして、証言者たち自らの思いもよらない姿であった。
その一方で、田中も問題を抱えている。
妹の光子 (満島ひかり) が育児放棄の疑いで逮捕されていたのだ――。

記者の見どころ

作者を持って映像化不可能と言わしめた同名の第135回直木賞候補作小説を原作に、人間の闇を鋭く突きつける問題作『愚行録』が誕生した。豪華キャスト陣に支えられた本作は、SNSの発展によってますます本音が見えづらくなった現代社会に一石を投じる、衝撃の心理スリラー・ミステリー作品だ。

“イヤミス”(=読んでイヤな気持ちになるミステリー)のパイオニアとも言える原作小説の魅力を最大限引き出すため、ポーランドのピオトル・ニエミイスキを撮影監督に迎えた。グレーディング(=スクリーンの色付け)もポーランドで行われ、ジメっとした心理描写がくっきりと際立つ。

予告編から見ると善良で平凡に見える田中(妻夫木聡)だが、作品冒頭から、ものすごいインパクトの行動で観客の度肝を抜く。そこからスクールカースト、男女関係などのドロドロした世界観に引きずり込まれ、気がつくと私たちは、田中と同じ目線で証言者たちの言葉を聞いている。

そして本作の最大の見せ場である3度の衝撃が訪れると、ハッピーエンドを望む観客は無慈悲に暗闇へと突き落とされる。特に最初の衝撃には、思わず「えっ」と声が出てしまった。ジワジワと心が締め付けられる展開は、満島ひかりの主演ドラマ「カルテット」のイヤな部分を数十倍に濃くしたイヤミス具合だ。

ミステリーでありながら、心理スリラー的な側面を含む本作。人間の本性を鋭く切り抜いた問題作だ。果たしてあなたは、仕掛けられた3度の衝撃に持ちこたえることができるでしょうか。

Text by EISUKE