お店を持たれたきっかけは何ですか？

料理をつくるのが大好きで、「特色をもったほうがいいな。」と思い、ハワイアンを選びました。
ハワイに一番仲良くしている友だちがいたので、「色々な知識を得ながら進んでいけるかな。」と思いました。

2階でフラダンスをされていますよね。

フラダンスとの出会いは、スポーツクラブで習い始めたことだったのですが、「奥深い教えをもっと学びたい！」、「せっかくハワイアンカフェをするのだからフラダンスをもっと真剣にやりたいな。」という思いと、2階を提供するのであれば、「私の子どもにも教えてもらうことができる！」という思いから、2階を改装しました。
レッスンは、3クラスで週に１回ずつ、大人の昼と夜のクラスと、子どものクラスです。

興味のある方は、ぜひお問い合わせ下さい。

コッチモ：専業主婦がお店を開くってすごいことだと思うのですが、いかがでしたか。

山崎さん：あまり決心はなかったです。やりたいと思ったら後先考えずに行動してしまう人なんです。
自分が作った物を人に食べてもらうことが好きなので、
色々な人に食べてもらいたかったの。
それが一番の励みになりました。

コッチモ：郡津を選ばれたのは、なぜですか？

山崎さん：たまたま不動産屋さんに連れられて見に来ました。
実を言うと、宅配の弁当屋をしようと思っていました。それだったら場所は考えなくていいじゃないですか。「キッチンさえあればできる！」と思っていました。

家賃も手ごろだったので、車も停めやすいし、「ここやな。」と思って借りたんですけど、
外からこの建物を見た時に、緑の中にポツンと１件立ってて、「ハワイの風景に似てるな。」と思ったんですね。そして「ここでハワイアンカフェしたいな。」と思い、お弁当屋を捨てました。

今では、そうして良かったと思っています。マニアックなお店じゃないですか。だからそういう人達が集まることも多いのですが、一人で来てくれるお客様もとても多いんですね。
「一人でどこも入られへんかったけど、ここなら入れる。」と言って下さる方が多いんです。
「ハレラニだったら、何時間でも居れて落ち着く。」と言って下さるんです。
まさにそれを目指してました。
お店の名前も、はじめはハワイ語で、「隠れ家」という言葉を探していましたが、ハワイ語の意味があまり良くないので、「楽園の家」と言う言葉にしたんです。

「ここが皆さんの隠れ家になれば！」と思います。

忙しくない店なので、何時間でも居て、お昼寝しておやつ食べてコーヒー飲んで、朝から晩までいて下さってもＯＫです！

コッチモ：「織姫ねっと」のショップページに安心食材を使っているとありましたね。

山崎さん：「自分が口にしたり自分の子どもが口にしたりする時にこの食材は嫌やな。」と思うものは絶対使いたくない！と思っています。それで新鮮な卵、野菜、あまり農薬使っていないものを使おう！と決めています。
ケーキなど、新鮮な卵を使うと色も味もぜんぜん違うので、コストはすごくかかるのですが、これでよかったと思います。
私の父が作っている野菜を使ったり、隣の畑のおっちゃんから分けてもらったりして工夫しています。

コッチモ：ハワイのお料理は習われたのですか。

山崎さん：実際現地で食べて、自分なりに勉強して帰ってきました。

ハワイの露店でおいしそうなマンゴーを売っていました。
それが熟しててすごく匂いがよく、日本に持って帰れたらと思ったのですが、生の果物は日本に持って帰ることができないんですね。
「ジャムにしたら持って帰れるわ。と」思い、ちょうどキッチンのついたホテルに泊まっていましたので、マンゴーを買い、スーパーで瓶を買ってジャムを作り、日本へ持ち帰りました。
マンゴーだけでなくマウイ産のパイナップル、パパイヤなどを露店で買いました。
スーパーで売っているものとは形も味も違うのですが、すごくおいしいんです！
「ハワイの味を一人でも多くのお客様に口にして頂けたら。」と思い、ハワイに行った時にはジャムを作って持ち帰っています。

お店をしていて家庭はいかがですか。

今まで専業主婦だったので、急に母がいなくなり子どもにもとまどいがあっただろうし、
寂しい思いもさせていると思います。何回も子どもとけんかしました。
「こんなに家にいないんやったらママなんかいらない！」とも言われたこともあります。

「やっぱりママ、お店締めるわ！」と何回も言いました。
そんな時に子どもから返ってくる言葉が、
「がんばってるママが自慢だから、やっぱりママがんばって！さみしいけど我慢するし大きくなったら手伝うから！」なんですね。
だからその言葉にかまけて家のことはしてないですけど、子どもが家の手伝いをしてくれるようになりました。

すごく疲れている時にお店のケーキを焼いていると、手伝ってくれたりします。
色んなことで、子どもが協力してくれるようになりました。

お店を開くようになってしっかりしましたね。
学校でも私の話をするようで、
私のことを自分の自慢に思ってくれてることが、嬉しいですね。