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ええやん! 交野

交野カバンを取材しました。2012/04/03

市民リポーター ネネ

こんにちは、市民リポーターのネネです。
2007年に服のデザインから始まった会社が、2009年にはカバンや小物を手掛けるようになり、昨年には自社工場を併設するまでに至りました。ここまでの発展を成し遂げることができた道のりや、交野で生まれ育ち、交野をこよなく愛する社長の熱き想いを取材してきましたよ!

若き社長が経営するのは「シーソー株式会社」。
アパレル事業→ http://www.tougher.jp
飲食事業→ http://www.seasaw.jp/agescafe

数々の事業を展開されていますが、今回は交野カバン(正式名称は”KATANOKABAN CERCLE 100”)という自社ブランドを主に取材しています。
「シーソー株式会社」の魚川社長です。手に持っているカバンは!?
「シーソー株式会社」の魚川社長です。手に持っているカバンは!?

2011年7月 [特許出願中]

実は2011年7月に特許出願中のとても多機能なカバンなのです!
このカバンがすごいんです!
このカバンがすごいんです!
間口が大きく、物の出し入れもしやすいです。
間口が大きく、物の出し入れもしやすいです。
こんな風にカバンを広げて使うことができます。
こんな風にカバンを広げて使うことができます。
リバーシブルで片面が防水になっているので、防災カバンとして常備しておいたり、ママバックとして持ち歩けば、オムツ替えシートとしても使えます。
広げた状態から、ヒモを引っ張るだけの簡単さでカバンになり、ハンドルの長さも調節できます。
個々のスタイルに合わせて、様々な使い方ができますよ。

自社工場ができるまで

どんなに良い商品でも利益がでなければ売ることができなくなる現状に疑問を感じるようになり、「自分のところで工場を併設し、デザイン・縫製から売るところまで一貫してやってみよう!」という思いが込み上げてきました。
それから約1年かけて、廃業する工場などからミシンを集めたりして着々と準備を進め、昨年11月には自社工場が本格的に稼働しました。

その道のりは平坦ではなかったと思いますが、今では生存競争の厳しい業界でありながら、ライバルでもある同業者からの依頼に対して何でも対応できる『かけこみ寺』のような存在にまでなりました。そして、私たち消費者が求めている商品を作り上げ、確実に届けたいという思いも実現されておられます。

魚川社長の目指す「夢」

交野カバンの「ロゴマーク」<br>ミシンが特徴的です。
交野カバンの「ロゴマーク」
ミシンが特徴的です。
ブランド名を「交野カバン」と付けた理由は、物作りの現場から交野市を少しでも知ってもらえるように発信していき、このカバンが全国に出回った時に、ブランド名とともに交野市を知ってもらえるからだそうです。
本当に交野を愛しておられるんですね!
交野市出身の社長の展望は、寝屋川市にある今の工場を交野市に移転し、店舗を開くことです。しかもガラス張りのバックヤードで工場が見えるお店です。工場でカバンを作っている工程や職人さんの様子を見ながら、商品を選ぶことができるって理想ですよね!
この話をお聞きして、私自身もどこで作られたかわからないカバンを持っているな‥と思いました。職人さんは裏にいるのが当たり前という感覚を覆すように、モノ作りの現場を気軽に見られるようになると楽しいですよね。

工場見学をさせてもらいました。

工場長は専門学校の講師もされています
工場長は専門学校の講師もされています
工場長は、20代で実家の鞄屋さんを手伝うようになり、30代で独立されました。職人さんのイメージをいい意味で覆してくれる方で、お話しているとスーっと心に真っ直ぐ気持ちが入ってくるんです。初めてお会いしたのに、その緊張を解きほぐしてくれる大らかさを持ち構えておられます。
工場長が手掛けたサンプル商品と型紙です。
工場長が手掛けたサンプル商品と型紙です。
工場長の本職は「サンプル師」。
サンプル師の仕事は、業者さんから「こんなイメージで!」と送られてきたデザイン画や参考資料に基づき、商品サンプルを製作し、型紙を添えて納品することです。
工場内の様子
工場内の様子
工場のミシンは18台。しかも全て違うものですよ!同じミシンが何台もあるのはよくあることですが、全て違うというのは珍しいです。縫い目1つひとつまで大切にする思い入れが感じられました。
(例えば、ステッチを2重に縫う場合。並行するのはもちろんですが、糸のピッチまでそろえて縫うという細部にまでこだわっておられます。)
取材の日に作っておられたのは、斬新なデザインのカバンでした。(写真ではわかりにくいですが)よく見ると左右の下にツノがはえています!
テント生地とスカーフでリメイク!
テント生地とスカーフでリメイク!
驚くほどたくさんの種類の糸
驚くほどたくさんの種類の糸
なんと、元ミュージシャンだそうです!
なんと、元ミュージシャンだそうです!
とても器用な手先に見惚れてしまいます。
とても器用な手先に見惚れてしまいます。
魚川社長、元々はシステムエンジニアだったそうですが、「デザインの仕事もアイデアを出すのは同じ。どんな職種でも共通する部分がある。」と言われていました。モノ作りに必要なのは、考えながら作れること。この若さで会社を経営するというのは相当なプレッシャーではと思いましたが、自分の仕事をつきつめた結果、なるべくして社長になられたように感じました。魚川社長の頭の中は常に新しいことを考え、前に向かって常に挑戦し続けておられます!
自社工場の外観です。
自社工場の外観です。
職人さんがいくつものプロセスを重ねてカバンを完成させていく現場を見て、そのカバンを使うことができたら、今まで以上に自分が持っているカバンに愛着が湧くはずだと感じました!
魚川社長の将来の展望が開け、交野市を起点に交野カバンが展開される日が待ち遠しいです。
今以上に活気ある交野市にと力を入れておられる社長の話をお聞きして、私も交野市民でよかったと思えました(^^)

おまけ

交野カバンさんの珍しいミシンにチャレンジするネネでした。
交野カバンさんの珍しいミシンにチャレンジするネネでした。